母親への疑念の始まり
こんにちは!
今回ちょっと長いです。
2017年の秋頃です。
一緒にお母さんとお風呂に入っている時でした。
※我が家はまだそういう文化です
大抵はお父さんの悪口を聞く時間だったり、
お母さんがはまっているマッサージの話を聞いたりする時間になっていましたが、
この日も例にもれずお父さんの悪口でした。
しかし、この日は私の心にも余裕がなかったのか、つい
「もうこれ以上聞きたくない。」
と一言、お母さんに言ってしまいました。
自分としてはそこまで大きな意図はなく、
ただ単純にこれ以上お父さんの悪口を聞きたくなかったのです。
するとお母さんは突然、
「じゃあお母さんはずっとお父さんのことに関しては我慢しなきゃいけないの?!一切文句を言うなってこと?!お母さんの今まで生きてきた歴史とか苦労とかを全部否定するつもりやねんな!」
と言って、お風呂を飛び出していきました。
正直なところ、何が起きているのかわかりませんでした。
「そんなつもりで言ってないのに・・・」
と言うだけで精一杯でした。
( ゚д゚)ポカーン ってやつです(笑)
お風呂を出ると、お母さんは2階に上がり妹になぐさめてもらっているようでした。
1階にはお父さんがいました。
お父さんは、
「何があったかその場にいなかったからわからんけど、じいちゃん(母方)が亡くなってからお母さんも不安定になっているから。あんたも言い方きつくなる時あるからさ。まあ、悪口言われちゃうお父さんが一番悪いし、直さなアカンねんけどさ。あんたもちょっと考えたげて。」
と言いました。
※ちなみに夏に祖父は亡くなりました。祖父は虐待していた側の人間なので、故人への愛が無い葬式でした。その時のお母さんのケアも大変でしたが割愛します。
何を言われているのか、何を反省すべきなのか・・・
頭がよく働いてなくてわかりませんでした。
しばらく、お父さんと話をしました。
「私はお父さんの悪口を聞きたくない。私が実家に帰ってきたって悪口ばっかり。お父さんは少しずつ変わってきているのに、お母さんはすぐ過去のことを出してきて、絶対にお父さんのことを認めないじゃないか。」
と訴えたけど、お父さんは
「だから情けないことにお父さんが一番悪いねんけどさ」
と
「あんたも言い方きつくなる時あるから」
を繰り返すばかり。
お父さんはいつも私なんかの味方はしてくれない。
私がお父さんを守りたくても、お父さんは私を守ってはくれない。
しばらくしてお父さんがお母さんと妹を呼びに行って1階に降りてきました。
お母さんの言い分を妹が説明するんです。
私も自分の言い分を伝えました。
でもお母さんは、
「あんたは私の頑張って生きてきた過去を否定してる!」
「お父さんの愚痴をちょっと漏らすのもあかんのか!」
「私は結婚してから30年間も我慢ばかりさせられているのに、まだ私を追い詰める気か!」
「たまに帰ってきてくれた時くらい聞いてくれたっていいんじゃないの?!」
※この頃の私の帰省頻度は1~2週間に一度。それ以前は、私が結婚してからでも1ヶ月に1度帰らないと怒られる。実家までは車で2時間。
「もういいよ、あんたはそうやっていっつもお父さんの味方やもんな」
「お母さんのことばっかり責めて楽しい?」
と言っていました。
全然頭が回りませんでした。
自分のお母さんが何を言っているのか、
日本語なのに全然理解ができませんでした。
ずっと抑えてきた思いの一つがポロっと出てしまいました。
「そんなにお父さんのことが嫌いで一緒にいるのが辛いんやったら、別れたらいいし、それができひんかったんは、私らが産まれたからやろ。そんなんやったら、産まれへんかったらよかった。」
と私は言いました。
それを聞いた瞬間お母さんが号泣しました。
「そんなこと言わんといて!あんたのこと産まへんかったらよかったなんて思ったことないからそんなこと言わんといて!お母さんは死んだらええのにって言われながら育ててこられたけどあんたは違うやん。だから産まれへんかったらよかったなんて思わんといてよ!!」
だそうです。
死ねって言われていないから恵まれているんです、私は。
殴られていないから恵まれているんです、私は。
いや、もちろん100%悪い思い出ばっかりなわけじゃないですよ(笑)
だって毒親って気づいてなかったし。
私が悪いって思っていたし。
お母さんはかわいそうなんだって思っていたし。
“お母さんとのステキな思い出~”みたいな本も買っていました(笑)
愛情深いんだろうことも知っています。
でも
私だって死にたいって本気では思っていないですよ。
産まれてこなければ良かったなんて言いたくないですよ。
だけど、生きていくのが辛い。
両親を困らせて、離婚させられなくて、それでもなお「生きたい」と思わなきゃいけない。
小さい頃から自分が両親の不幸の原因と言われているようなものなのに、
「生きたい」と思いながら生き続けなくてはならない。
小さい頃からのお母さんの話や愚痴も受け止められない自分が憎い。
でも、「生きたい」と思いながら生き続けなくてはならない。
だって死ねって言われてないから。
話がそれましたが、
私の発言以降は、
私の「産まれたことへの後悔」発言?を止める時間が続いていました。
妹が大泣きしながら、
「お姉ちゃんに言われた言葉に救われた」とか、
「お姉ちゃんがいてくれたから~~」
とかいっぱい訴えてくれたけど、正直伝わってきていませんでした。
頭が回っていなかったこともあるけど、
妹がなぜそこまでしなくちゃいけないのか?とか、
「ああ、ここでもお母さんは私じゃなく自分が軸なんだな」
って思ったりとかして、
理解できる範疇を超えていました。
その後、鬱の影響かわからないですが、具合が悪くなったので
私だけ寝室に行って布団に入りました。
もう戦線離脱(笑)
妹が追いかけてきました。
もうクタクタだったけど、
「もともとこんなメンバーの家族、うまくいくわけないやんな。ありがとう。あんたはバランスとってくれて」
と妹に言ったら、
「まあ、そうやな。」
と妹が言って泣きながら抱きしめてくれたことは覚えています。