毒親育ちだった私へ

私の親は毒親だと思う。 自分はアダルトチャイルド、機能不全家族育ちなんじゃないかと思っている。 自分が、ほかの人の経験談を聞いて救われたので、 自分もエピソードの一つになれたらいいなと思っています。

小さなカウンセラー

こんにちは!

 

 

私の個人的な感覚として

今年は「ヤングケアラー」という言葉をよく耳にしたように思います。

 

ヤングケアラーご存じですか?

普通なら大人が負うはずのケア責任を引き受けている若い世代のことを指します。

家事、介助、情緒面のサポート、きょうだいの世話、各種支払い等、家計を支えるアルバイト等、家族のための通訳など、とにかく多岐にわたりますが、そういった責任を子どもが負っている、そういう状況にある人のことを指すそうです。

 

今年は新聞にも取り上げられたり、テレビでも取り上げられたり、

前から問題にはなっていたけれど、今年は特に目にする機会が多かったように感じました。

 

 

私は毒親育ちだと自認していますが、

家事をしてもらえなかったわけではありません。

介助もする必要はなかったし、上にあげられているようなことは

する必要はありませんでした。

だからそのような状況にある方たちは、自分の時間が取れず、大変な生活をしているのだろうと胸が痛みます。

 

でも一つだけ、

自分はヤングケアラーでしたと言うのはおこがましいかもしれないけど、

ヤングカウンセラーだったのではないかと思うことがよくあります。

 

親が子を頼り、

本来であれば大人にする相談などを子にする。

上にあげた中では「情緒面のサポート」に近いのかもしれません。

 

私の母親は

嫁姑問題、親戚不仲、母親自身の生い立ちの問題、父親に対する愚痴・悪口、ママ友問題、とにかく挙げればきりがないほどたくさんの話、

いうなれば「大人の話」を幼い私や妹に相談してきました。

 

tamakonnyakuchan.hatenablog.com

 

再掲しますが、

 

親たちには考えて欲しいのです。

その話は子供にする必要のある話ですか。

それとも大人の話ですか。

大人の話は子供にしていいですか。

その子供の反応をちゃんと見ていますか。

一生懸命あなたの味方をしようとしていませんか。

相談する頻度は高くないですか。

何度も同じ話を聞かせていませんか。

 

 これを私は何度だって親たちに問いたい。

 

 

「大人の話は大人を相手に。」

こんな簡単なことをわかってもらえない。

 

幼い私や妹は

一生懸命相談相手になりました。

お母さんが困っているのだから、

自分たちは絶対にお母さんの味方でいなくちゃ。

 

相談相手になることを拒否すると

母親は泣きます。

母親は怒ります。

「お母さんは誰かに愚痴を聞いてもらうこともできないのっ」

と言って拒否した私を責めます。何時間にも何日にもわたって。

 

その ”誰か” は、

幼い子どもたちでなければならなかったのでしょうか。

 

お母さんの相談を一生懸命聞いて、

少ない人生経験の中からアドバイスをする。

お母さんがこれ以上傷つかないように、

言葉を選んで味方をする。

 

それは本当に子どもにさせることですか。

何故嫌がってもやめてくれないのですか。

 

 

私は確かに

生命を脅かされることもなく、

家事をする必要も介助に時間を取られることもありませんでした。

 

 

でも

 

母親の相談を真正面から受け止め

最適解を探す日々は、間違いなくしんどかった。

それは事実です。

 

 

私がどんなにカウンセラーになることを嫌がっても

母親からすれば

「私の頑張って生きてきた過去を否定している!」

「お父さんの愚痴をちょっと漏らすのもあかんのか!」

「私は我慢ばかりさせられているのに、まだ私を追い詰める気か!」

「聞くのがあたりまえ」

「あんたはいつもお父さんの味方」

「お母さんのことばっかり責めて楽しい?」

なんです。

 

 

あなたのその相談に心を痛めて

あなたのその相談に費やした時間は

どんなに私に重くのしかかっていたか、わかっていますか。

小学生の幼い娘にさせることですか。

中学生の多感な時期にさせることですか。

 

 

そんな言葉があるのか知りませんが、

ヤングカウンセラー、

結構闇深いですよ。