毒親育ちだった私へ

私の親は毒親だと思う。 自分はアダルトチャイルド、機能不全家族育ちなんじゃないかと思っている。 自分が、ほかの人の経験談を聞いて救われたので、 自分もエピソードの一つになれたらいいなと思っています。

【贈り物編】日々脳内でこだまする毒母からの呪いの言葉

こんにちは!

 

 

私は母親とそれなりに距離をとって生活することができていますが、

いまだに、かつて浴び続けた呪いの言葉が

脳内に鳴り響いています。

 

 

今日は贈り物編と題して、その一例を書くことにしました。

 

 

私は贈り物をもらうことがプレッシャーです。

贈ってくれた人がだれであれ、

プレッシャーを感じます。

「相手が自分のために選んでくれたんだ。自分のために時間を割いてお金を使って自分のことを考えながら買ってくれた贈り物だ。望み通りの反応ができるかな。どのくらい喜べばいいんだろう。失礼な態度とっていないかな。喜びの反応が小さくてがっかりさせてないかな。」

と、

贈り物をもらうと、一通りこんな思考がめぐります。

 

もらった相手がだれであれ、

もらったものがどんなに好きなものであったにしろ、

必ずこのステップが入ります。

 

 

疲れます(笑)

 

 

 

日々呪いの言葉を受けて育つ毒親持ちですが、

なかでもこの思考パターンに影響を与えたと思われる出来事を

私ははっきりと覚えています。

 

 

私が母親から手帳をプレゼントされた時のことです。

 

どういう目的のプレゼントだったかは覚えていませんが、

母親は私に手帳を買ってきました。

「あんたのために買ってきたで」

と渡された手帳はベージュ地にバラの一輪挿しのイラストが描かれたもの。

 

私は高校生だった当時から持ち物へのこだわりが強く、

気に入ったものを使いたいという思いが強くありました。

母親が買ってきた手帳は私の好みとは違い、

私はそれを気に入ることができませんでした。

 

私は

「私、あんまりこれ好きじゃない」

と言いました。

 

 

するとまるで

地雷を踏んだかのように、

いきなり母親の怒りの爆発が起こりました。

 

「あんたのためにせっかく買ってきたのに!

あんたが気に入ればいいかなあと思って買ってきたのに!

親がくれたものに対してそんなことを言うなんて考えられへん。

信じられへん!

もう二度とあんたには何も買ってあげへん。

あんたのためには何も買わへん。」

 

 

気に入らなかったんでしょうね。

 

 

私は、自分がプレゼントを贈る側になったときに思いますが、

プレゼントは善意で贈るものです。

これを贈ることで相手が喜んでくれればいいなぁ

とは思いますが、

喜んでくれないのならば怒る!!!

という選択肢はありません。

 

 

虫の居所が悪かったのか、

自分のセンスを否定されたと思ったのか、

かつて親に口答えできなかった自分と比べて口答えしてくる娘が疎ましかったのか、

 

何が引き金になったのかはいまだにわからない。

けれど私はあの時ひどく怒られました。

何時間も怒られ、

何日にもわたって嫌味を言われ続けました。

 

そこで私が学んだことは、

「プレゼントをもらったら気に入るにしろ気に入らないにしろ、誰からもらったものであっても相手が望む一番の対応をしなくてはならない。」

ということです。

 

プレゼントをもらうことは私の中で大いにプレッシャーのかかる出来事となって私の中に刻まれました。

 

プレゼントをもらって先述した思考パターンに陥ってしまうのは、

いくつになっても母親からの呪いが脳内にこだまするからです。

「このプレゼントはあんたのためにお金を使ったんやで。

あんたにこれを贈るために時間もわざわざ取られたわ。

気に入らんとかそんなことを思う権利はない。

こんなに労力使ったのにそんな程度の反応?

買わんかったらよかった。」

 

相手がそう思ってないかもしれない。

相手からそう言われたわけじゃない。

でも大げさに喜びを示さないと何か悪いことが起こる気がするのです。

 

 

 

そんなことを気にせず、

相手からの善意を受け取りたい。

もらったものではなく、

もらったものに対する自分の反応ばかりに集中する

そんな思考パターンを手放したいです。