母の生い立ち
こんにちは!
今日は母から聞かされたエピソードの一つを書きます。
お母さんが、母方の祖父(つまり母にとっての実の父親)から日常的に
殴られたり
蹴られたり
罵詈雑言を浴びせられたり
死ねと言われたり
女は穀潰しだと言われたり
娘はいらんと言われたり
といった内容はかなり前から聞かされていました。
お母さんは虐待を受けていたようなんですね。
お母さんがわざわざ私たち姉妹に説明してくれます。
私たちが幼い頃から。
毒母の特徴だと毒親関連の本で読みましたが、
「その話を聞いて子どもがどう思うか」
は、母親には想像できないようです。
幼い子どもがそんな話を聞いて、どう思うか。
お母さんかわいそう、私が守ってあげなくちゃ!
と思って必要以上に気を遣ったり、
そんなことをするおじいちゃんなんてひどい!嫌いだ!
と思ったりすることは考えないんですね。
確かにうちのおじいちゃんは
自分勝手で、傍若無人で、口も悪いし、酒癖も悪い
虐待していたと聞いて、なんの違和感も抱かないので驚くこともありませんでしたが。
まあ、最初から「お母さんをいじめるひどいおじいちゃん」としてインプットされているわけですから、なんの疑問も抱かないのは仕方ないのかもしれませんけど。
おじいちゃんは一年ほど前に亡くなりましたが、
死んだと聞いてせいせいしました。
これでお母さんをいじめる奴が一人いなくなった と。
ひどい孫ですね。
でもそんな話、
娘に話す必要ありますか?
一度ならまだしも悪感情が重なるように
何度も何度も何度も何度も、幼い頃から娘に伝える必要ありますか?
お母さんが私を叱る時には、ほぼ必ず
「お母さんはな、何かあったらすぐボコって殴られてたから、それは嫌やからあんたらにはちゃんと説明してあげてんねん!」
「お母さんは、お姉ちゃんやからとかそういう理不尽な内容で怒られること多かったから、あんたにそういう怒り方はしてへんやろ!」
と、言っていました。
それを聞いたら娘はどう思うか。
「ああ、私ってめぐまれているんだなあ」
「お母さんに比べて私は幸せなんだ。だから文句言っちゃいけないんだ」
と思いました。
「あんたはお母さんよりも幸せ。だって殴られないから。」
が常套句でした。
ありがたいことに、説明に説明を重ねてくれるので、
我が家の説教はいつも3時間から4時間を超えていました。
それが友達に指摘されて「長すぎる」と知ったのは高校生の時でした。
お説教タイムが始まるのが日付を越えていようが関係ない。
次の日が学校でも関係ない。
朝方まで怒鳴られ、モノを投げられ、泣かれるのです。
「私は幸せなんだ」と思いながら。
殴られないから虐待じゃない んでしょうか?
私は幸せだったんでしょうか?